ひと手間を惜しまない。そんな宿にしていきたい。
4枚の板をついで作ったバーカウンターの天板
朝ごはんを食べ終えコーヒーを飲んでいるお客さんと雑談してる写真。友人が撮ってくれました。
朝ご飯を始めると会話のきっかけが出来るからすごくいい。
今日はこのカウンターを作った時のはなし。バーのカウンターっていうと1枚板を使うことが多いですよね。私の宿は4枚の板をついでカウンターを作りました。
一緒に材木屋に行って。
買ってきた4枚の板をみて。大工のヒロセさんは。
「なんで4枚やねん。くっくっく、自分ら1枚板を買いに行ったんちゃうんか。4枚どうするん。つぐんか。また面倒くさいことやらすの。自分ら。」と。
大工のヒロセさんはタバコを吸いながらニヤッと笑って。
「初めは一枚ものを買うつもりだったんですが。短い板を数枚つぐのも面白いんじゃないのかって話になりまして。値段も一枚もんやったら20万とかするでしょう。これやったら4枚で4万以内で収まるんですよ。ヒロセさんやったらいけるでしょ。天板の高さだけ合わせて」
「よういうわ。もう慣れたけど、カウンターの板をつぐのは初めてやで。こんなん普通の大工やったらようやらんで。めっちゃ手間やかなら。」
「ヒロセさんやったら出来るでしょ。普通の大工やないから。笑。」
そんなことを言いながら4枚の板の並べる順番を考えて。
「これが端っこきた方がかっこええなぁ。なんかパズルみたいでおもろない?」
なんて話ながら。
高さを合わせて。
板を並べる順番を決めて。
出来たカウンターはこんな感じになりました。ヒロセさん、本当にありがとさんです。大切に今も使っています。
泊まっていただいたお客さんに少しでも満足してもらうために、そしてもっとたくさんの人に泊まっていただけるように日々精進です。
少しの手間をかけて美味しい朝食を
「この宿はこのままでいいよ。あなたの世界観を変える必要はない絶対に。あなたがお客さんのために変えたいなっていうところを少しずつ変えていったらいい。焦ることはないよ。ちゃんと居心地はいいから。」
近すぎず、遠すぎず、誰にとっても居心地のいい場所を創る
私は昨年の9月に宿とバーを始めました。
それから月に1度は「宿を始めたいです!」という方々が泊まりに来ます。
アドバイスを出来るとしたら「やってみたいことがあれば始めてみたらどうですか」ということです。
私は今まで宿で働いたこともありません。カクテルを作ったこともないし、珈琲を淹れたこともありませんでした。
珈琲は通天閣の近くのカフェで仲良くなったお母さんにドリップの仕方を教わりました。お母さんは82歳かな。ドリップを覚えたら、次はアイスコーヒー。抹茶の点て方も教わり、抹茶オレも作れるようになりました。
ゲストハウスもほとんど泊まったことはありません。
宿を作っている時にベッドの大きさに迷い、工務店のユウスケさんと一度だけゲストハウスに泊まりました。ベッドの大きさを測り終わったら、すぐに飲みに出かけてしまって。帰ってきたのは朝の4時。ほとんど宿にはいませんでした。笑。
お酒は好きだから、毎日飲んで試行錯誤しながら。
ようは人間根性です。やるしかないってなったら頑張れるもんですよ。
アドバイスにはなりませんが接客で意識していることはお客さんとの距離感。
誰にとっても居心地がいい空間を作るために近すぎず、遠すぎず、自由な雰囲気を作りたい。だから、きっちりするところはきっちり。後はゆるく。ってのを意識するようにしています
私にとって居心地のいい空間というのは過ごし方を自分で選べることです。
観光に疲れ一人の時間が欲しいなと思う時もあるし、ちょっと誰かと喋りたいなと思う時もあります。だから、必ず一度はお客さんに話かけるようにしています。「今日はどこに行くんですか?」とか「珈琲でも飲みますか?」とか。それが自分にとって居心地の良さだから。
また戻ってきたい。そんなふうに感じてもらえる宿にしていきたいなと思っています。
昨日は久しぶりにユウスケさんと飲みにいきました。相変わらず面白いことやってました。こういう面白い人たちと肩を並べて仕事をしたいなと改めて思いました。
そんなことを考えたら休んでいる暇はありません。一人でも多くの人に泊まってもらえるように毎日頑張っていかんとな。
今日のおすすめアーティスト。PVがすごく綺麗。
朝8時とかにかけると透き通る感じ。
木こりとユウスケさんと選んだリビングの木
神社の前というのはどこか清々しい気持ちになります。
「この木がいいです、空間が引き立ちます」と褒めてもらう機会が多く嬉しい限り。
始めはリビングに木を立てるなんてアイディアはありませんでした。
もともと、アメリカっぽいデザインの大きいソファー置いたら、雰囲気出ますよね。と話していて。
ヤフーオクション、アンティークショップと色々見たのですが、三人がけのかっこいいソファーは軽く15万円します。
そんな高いソファーを買う余裕なんてありませんでした。
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